ご挨拶
ご挨拶
第43回日本心臓移植学会学術集会
大会長 安田 聡(DTセッション担当)
(東北大学大学院医学系研究科 循環器内科学分野 教授)
このたび、第43回日本心臓移植学会学術集会を、2024年10月5日(土)~6日(日)に、大宮ソニックシティ(埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目7−5)において開催する運びとなりました。心臓移植研究会から心臓移植学会に移行して第1回目の開催を担当いたしますこと、大変光栄なことと、鋭意準備作業に取り組んでいるところでございます。
1997年に臓器移植法が施行され、私自身は1999年5月に大阪の施設で行われた国内2例目において、命のリレーといわれる移植医療を初めて経験することとなりました。2010年7月改正臓器移植法の施行も経て、本邦において移植医療の実践および研究が積み重ねられ、私たち循環器内科医にとっても補助人工心臓そして心臓移植は末期心不全の治療の重要な選択肢として確かな歩みを進めてきました。
心臓移植医療の更なる社会的受容を得るために、医師、看護師、臓器移植コーディネーターなど、幅広い職種の人で構成される、本学会の取り組みがますます重要になってきていると強く感じています。
皆様におかれましては、是非、多数の演題ご応募と学会へのご参加をお願い申しあげます。
第43回日本心臓移植学会学術集会
大会長 齋木 佳克(心臓移植セッション担当)
(東北大学大学院医学系研究科 心臓血管外科学分野 教授)
第43回日本心臓移植学会学術集会は、心臓移植研究会から心臓移植学会に移行して第1回目の開催となります。そのことを受けまして、学会のテーマを文字通り、「日本心臓移植学会元年」と掲げさせていただきました。記念すべきマイルストーンとなる本年の学術集会を担当させていただきますことを大変光栄に存じます。また、このような場を繋いでくださいました心臓移植医療に携わってこられた全ての関係者に対して、心より感謝申し上げます。
思えば、1997年に臓器移植法が制定されて以来、四半世紀を超える時が過ぎ流れました。その間、心臓移植実施数が思うように増加しない時期も長く続きましたし、渡航移植をめぐる課題も明らかになった経緯もありました。しかしながら、着実に進歩と発展の歩みは刻まれ、臓器移植法の改正、植込型補助人工心臓の社会実装を経て、日本の心臓移植医療は重症心不全に対する治療法の選択肢の一つとして、しっかりとした社会的受容が得られています。ここまでの心臓移植医療体制の確立のためには、産学官の密な連携が不可欠でありました。今後の更なる飛躍を遂げるためにも本学会が柱となり、産学官の歯車の要となるよう努めることができればと願っております。
大宮でお待ちしておりますので、多くの皆様にご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。